あすなろ学園の紹介

子どもたちに、
より良い明日を。

わたしたち「あすなろ学園」は、ここで生活することになった子どもたちが
ここを安心の場として、少しでも幸せと感じられるよう
子どもたちがさきざき幸せと夢を手にすることを願いながら、
明日の日の「あすなろの木」に育つことのお手伝いをします。
わたしたちは子どもたちの気持ちがわかる人であり続けたいと思っています。

子どもたちのくらし

あすなろ学園とは

能登半島穴水町にある児童養護施設 あすなろ学園。当園へつづく急な坂道を上ると、その眼下には穏やかな七尾湾が広がっており、天気がよければ立山連峰を眺めることができます。春には学園前の桜が咲き誇り、秋の十五夜近くには金色の月影が七尾湾の水面に映り込む。冬の厳しさはありますが、四季折々に美しい自然の変化を感じながら、この学園で子どもたちは生活しています。

子どもたちの暮らし

児童養護施設は、児童福祉法に定められた児童福祉施設の一つです。さまざまな家庭の事情により、家族による養育が困難な2歳から概ね18歳までの子どもたちを、家庭に替わって養育する場所です。現在あすなろ学園は、平成29年の分園「あゆみ」の開設と同時に本園を3つの棟に分けて、子どもたちが生活しています。

年間行事、棟活動について

みどり会で出された子どもたちの意見を取り入れながら、行事委員が中心となって行事の計画〜実施を行います。行事内容は季節に応じて、お花見・海水浴・キャンプ・夏祭り・クリスマス会・スキー合宿など、さまざまです。また棟活動では、各棟の職員と子どもたちが日常生活から離れて共に同じ時間を過ごすことにより「信頼関係を深めること」や「色々な社会体験を通して、子どもたちの成長を促すこと」を目的として活動しています。

食事・食育について

当園では、現在の当法人理事長が園長を勤めていた頃から「食」を大切にしています。旬の食材や地元の食材、また誕生日や行事には、子どもたちの希望を取り入れながら、食事が楽しみになるように工夫して調理しています。分園「あゆみ」では、子どもたちが配膳や片付けを手伝ってくれたり、時にはキッチンで、大人と一緒に調理することもあります。
※衛生面には細心の注意を払い、安心して食べられる食事作りに努めています。

平成27年度に、食育委員会を立ち上げました。食育委員会では、分園「あゆみ」裏の畑での野菜作りや、毎年3~4回の子どもたちとの調理実習、食事マナーの啓発といった活動を通して、生きる上で欠かせない「食」への興味を大人にも子どもにも持ってもらうことを目標に活動しています。

みどり会について

みどり会は、子どもたちを主体とし、大人はそのサポート役として、活動を行う組織です。
主な活動内容は、学園内の行事(キャンプ・夏祭り・クリスマス会等)に関して、中高生が中心となって、子どもたちが自ら案を出したり、話し合ったりすることです。大人が考えたり決めたりすることは簡単ですが、みどり会では、子どもたちが自ら自分の意見を表明する場、参加する場になることを大切にしています。

『みどり会』の由来は、あすなろ学園が緑に囲まれた場所にあり、施設のイメージカラーがアテ(あすなろ)の木の緑色でもあることから命名されました。

自立支援について

子どもたちは、基本的に18歳で卒園することになります。そこで、卒園間近の子どもを対象に、自活訓練として、ショートステイ室でのひとりの生活を5日間体験する機会を設けています。食事や洗濯といった生活する上で大切なことを職員が丁寧に教えながら、卒園に向けて自分で生活していくイメージを持ってもらいます。卒園後の個別のアフターケアも行なっています。また、外部講師の方に年間を通してお越しいただき、社会人としての必要な知識等について学ぶ機会を設けています。

心理的ケアについて

心理担当職員(臨床心理士・公認心理師)が専門的観点により、子どもたちの生活や心の発達をサポートします。

地域支援

ショートステイ・
トワイライトステイ(子育て短期支援事業)について

近隣市町の委託を受けて、下記の①または②の理由により、一時的に当園にてお子様をお預かりする事業です。

病気・出産・看護・仕事等、家庭での子どもの養育が一時的に困難

育児不安・育児疲れ等のリフレッシュ

現在は、穴水町、七尾市、志賀町、中能登町、羽咋市と契約しています。それ以外の市町にお住まいの方は、利用料が全額自己負担になります。ご利用をお考えの方は、まずはお住まいの市町の担当窓口または当園までご連絡ください。

里親支援について

地域の里親支援、アフターケア、レスパイトケア(里親さんの一時的な休息のための援助)、委託の推進・普及等の里親支援、また里親さんが集うサロン会の開催をしています。養育中の里子さんのことはもちろん、自立後の不安や支援についての相談、また実親とのことや児童相談所とのことなど、あらゆる相談について専門スタッフが受け付けています。さらに、里親登録前でも里親制度に興味のある方や、登録した後の不安なお気持ちなど、里親に関するいろいろなお声もお待ちしています。

児童家庭支援センターあすなろについて

児童福祉法に基づき、児童福祉施設(児童養護施設あすなろ学園)に附置された子どもと家庭に関する相談機関です。地域や家庭からの相談のほか、県や市町・学校・保育園(こども園)等の関係機関と連携して、子どもたちや子育てをしている人、それを支える人たちのお手伝いをしています。相談は、相談担当職員や心理担当職員(臨床心理士・公認心理師)が対応します。電話相談や来所相談だけではなく、家庭や学校・保育園(こども園)等に訪問しての相談も行なっています。どんなことでも、お気軽にご連絡ください。